舌の病気<2>

病気じゃないんだけど……ちょっと変?


<溝状舌>

舌に溝があります。でも、悪い病気ではありません。人の顔も百人十色であるように、舌の形も人によってみんな違うのです。

<正中菱形舌炎>

せいちゅうりょうけいぜつえん

舌の真ん中が盛り上がっていますね。正中菱形舌炎と書きましたが、別に炎症ではありません。病気でもありません。ときどき患者さんが、ふと自分の舌を見て、びっくりして駆け込んでくることがあります。昔、ここは、甲状腺を作るときに元となったところなんです。でも、その名残が残ることがあります。でっぱったり、色が変わったり、孔のあることも。特に治療は必要ありません。

<地図状舌>

こんな、舌って、良く見かけます。舌の表面の舌乳頭などのばらつきなのでしょうか、舌の色が違う部分が出来ることがあります。でも、悪い病気ではありません。ご安心下さい。

<毛舌>

舌の表面には、舌乳頭という小さな突起があります。猫や犬に手をなめられたことがありますか?ざらざらしていますね?あれも同じです。

でも、かぜをひいたり、体調が悪いとちょっと白っぽくなることがあります。

<黒毛舌>

舌の真ん中が黒いですね!いったいどうしたのでしょうか?これは、黒毛舌と言います。でも、悪い病気ではありませんので、ご安心下さい。口の中には色々なバイ菌が居ます。悪玉菌もいれば、善玉菌も居ます。全部が悪さをするわけではありません。でも、抗生物質(化膿止め)を長く飲んだり、体調が落ちたときなど、普段は悪さをしなかったバイ菌が増えることがあります。これは、メラニンを作り出すバイ菌が増えたのです。だからといって、特に問題はありません。普通は、抗生物質を飲むのをやめたり、体調が回復すれば自然に治ってきます。ご心配なく。

<葉状乳頭>

これは、舌に見られる免疫組織です。下の病理写真を御覧下さい。粘膜の下に、丸い部分が見えますか?ここに、私たちの体を防御しているリンパ球が集まって、リンパ組織を作っているのです。

 


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copyright 1998 by Takafumi Yamada